更年期障害へのプラセンタ療法

プラセンタ

プラセンタと聞くと、美容のイメージが強いかもしれませんが、実は1974年から「肝機能障害」「更年期障害」に対して保険が適応となっており、大きな副作用がなく様々な疾患や症状に効果のある治療です。実際に使用していて、副作用が少ないばかりか、更年期障害や肝機能障害の様々な症状に悩む患者さんに大変高い成果を上げています。この効果は、胎盤の持つ「人間の自然治癒力を高める」効果によるものと考えられています。この治療は、いつ始めても良いし、いつやめても全く問題がありません。是非一度ご相談ください。

プラセンタとは

プラセンタとは、お腹の胎児に栄養素や酸素を運ぶ「胎盤(たいばん)」のことです。胎盤はへその緒とつながっていて、豊富な成長因子(タンパク質や必須アミノ酸を含む10種類以上のアミノ酸、核酸、ビタミン、ミネラルなど)が含まれています。
胎盤から抽出されたエキスを「プラセンタエキス」といいます。このプラセンタエキスは肝炎やアルコール性肝障害、更年期障害などの治療薬として、厚生労働省から認められています。
当院では、厚生労働省から認可を受けている「メルスモン」というプラセンタ注射薬を用いた治療に対応しております。これは、「国内の産婦人科で、健康な母体から正常分娩で生まれた胎盤」を使用したものなので、安心して使用できます。
また、肝機能障害に対しては、厚生労働省から認可を受けている「ラエンネック」というプラセンタ注射薬を用いた治療に対応しております。どちらも同じプラセンタ注射なのですが、適応疾患によって、使える薬品名が異なります。

プラセンタ療法

プラセンタは肝炎やアルコール性肝障害、更年期障害などの治療に用いられる薬剤として、厚生労働省から認められています。定期的な注射を行うことで、様々な症状の改善効果が期待できる優れものです。肝炎やアルコール性肝障害、更年期障害などの疾患治療だけではなく、自己免疫疾患やアレルギー疾患の改善、疲労回復、シミ予防・抗酸化作用・保湿効果、血液促進作用、アンチエイジング効果などもあります。

プラセンタの機能

免疫賦活(ふかつ)作用

免疫を活発化させて、外敵から身体を守る力を高めます。 身体をつくる基礎である細胞が傷んでいると老化や病気の原因となります。 風邪をひきにくくなった等おっしゃる患者さんが多いです。

自律神経調整作用

自律神経のバランスを整えます。 更年期になると自律神経失調の症状がでることがよくあります。 プラセンタを投与することでバランスを整えることができます。

活性酸素除去作用

細胞や遺伝子を酸化させる活性酸素を除去します。 その結果酸化を防ぐことができます。

基礎代謝向上作用

基礎代謝の良くすることで、新陳代謝の活性化され、細胞や器官、臓器の活動が活性化されます。

抗炎症作用

炎症を抑える効果があり、壊れた組織の修復を促進します。

血行促進、造血作用

造血組織(血を作る組織)を刺激して、血流を改善します。
血流が良くなると酸素が十分に運ばれます。

内分泌調整作用

内分泌というのはホルモンのことです。 ホルモン系のバランスを整え、調整します。

強肝・解毒作用

肝機能を強化します。肝機能障害にも使用されることからわかるように、 採血で肝機能の値(AST,ALT,γGTP等)が改善します。

乳汁分泌促進作用

乳汁の分泌を促します。
保険適応ではありませんが、授乳期乳汁分泌不全の場合には使用します。

抗アレルギー作用

ヒスタミンを抑え、アレルギー症状を抑えます。

疲労回復作用

疲労回復効果を発揮します

美肌促進作用

抗酸化作用によってシミやシワ、ニキビなどを抑制し、美白を促します

上記に記載したものはプラセンタの持つ効果の一部であり、上記以外の効果もあります。

プラセンタの効果

内科系疾患

  • 胃潰瘍
  • 十二指腸潰瘍
  • 胃弱、慢性胃炎
  • 潰瘍性大腸炎
  • 脂肪肝
  • 肝硬変
  • 慢性肝炎(ウイルス性・アルコール性)
  • 気管支喘息

など

婦人科系疾患

  • 更年期障害
  • 生理痛・生理不順などの生理時の不調
  • 冷え性
  • 不妊治療
  • 高プロラクチン血症
  • 乳汁分泌不全

など

整形外科系疾患

  • 関節痛
  • 腰痛
  • 肩こり
  • 関節リウマチ
  • 関節炎
  • 四十肩・五十肩

など

アレルギー系疾患

  • アトピー性皮膚炎
  • アレルギー性鼻炎
  • アレルギー性結膜炎

など

神経系疾患

  • 不眠症
  • うつ病
  • 自律神経失調症

など

美容

  • シミ
  • そばかす
  • シワ
  • たるみ
  • ニキビ
  • 発毛促進

など

その他

  • 自己免疫疾患(膠原病)
  • 体力・疲労回復
  • 風邪
  • がん
  • 角膜炎
  • 花粉症
  • メニエール病

など

プラセンタの活用

保険適応となる疾患である「更年期障害」と「肝機能障害」についてご説明します。

更年期障害について

日本産婦人科学会は「閉経の前後5年間を更年期といい、この時期に現れる多種多様な症状の中で、器質的変化に起因しない症状を更年期症状と呼び、これらの症状の中で日常生活に支障を来す病態を更年期障害とする」と定義しています。
女性は閉経がはじまる40歳代から、女性ホルモンの分泌が低下します。
更年期は人によって様々ですが、だいたい45歳~55歳の年齢になると更年期に入る方が多いです。女性ホルモンが低下してしまうと、身体が対応できず、様々な症状がでてきてしまいます。また、今まで女性ホルモンのおかげで、血圧やコレステロール値を低めに保てていたのがなくなってしまうので、男性に多い病気である高血圧や脂質異常症などになります。更年期が過ぎても健康的な肉体をつくるためには、更年期の変化に対応していくことが重要です。

症状

  • ホットフラッシュ(ほてり・のぼせ・発汗)
  • 腰や手足の冷え
  • 息切れ・動悸、息苦しい
  • 入眠障害(寝つきが悪い)
  • 中途覚醒(何度も目が覚めて熟睡できない)
  • 早朝覚醒(起きる時間より二時間以上早く起き、再入眠できない)
  • 熟睡障害(十分な睡眠時間なのに熟睡した感じがしない)
  • 今までより怒りやすくなった
  • 焦燥感、抑うつ気分、不安になりやすい
  • 頭痛、めまい、吐き気、胸痛
  • 疲れやすい、倦怠感がある
  • 肩こり腰痛、手足の痛み、関節痛がある

保険適用となるプラセンタ療法

更年期障害の治療でメルスモン注射を用いるプラセンタ療法は、45歳~59歳の女性患者の方であれば、保険適用内の対象になります。3割負担で1回あたり500円前後となります。ただし、美容目的で行われる療法の場合は保険適用外です。
※年齢や症状・病名が保険適用の対象になるかどうかは、医師にご相談ください。
※開始時は週に2~3回の注射を継続して受けることで、プラセンタ療法の効果が得られます。その後ご相談しながら頻度は月2-3回程度となる場合もあります。当院では無理のない範囲での投与をご相談するようにしております。
なお、効果の現れ方・効果が現れるまでの期間には個人差があり、体調・現在の生活環境によって多少変動します。注射後は経過観察しながら、必要に応じて接種頻度を変えていきます。

肝炎、肝機能障害

肝臓には様々な機能がありますが、なかでも毒素を分解したり、栄養を代謝したり肝臓にしかできない機能があり臓器の中でも大変重要な役割を担っています。
健康診断で肝機能が悪いと指摘される方は多くいらっしゃいます。しかしその中でアルコールをやめることのできる方はごく少数です。
プラセンタ治療では、C型肝炎、B型肝炎、アルコール性肝炎の患者さんへの投与でAST,ALT,γGTP,血小板数といった採血結果の改善がみられることが多くあります。是非一度ご相談ください。

保険適用となるプラセンタ療法

肝機能障害の治療でラエンネック注射を用いるプラセンタ療法は、医師の判断により、保険適用内の対象になります。ただし、美容目的で行われる療法の場合は保険適用外です。
※年齢や症状・病名が保険適用の対象になるかどうかは、まずは医師にご相談ください。
※開始時は週に2~3回の注射を継続して受けることで、プラセンタ療法の効果が得られます。その後ご相談しながら頻度は月2-3回程度となる場合もあります。当院では無理のない範囲での投与をご相談するようにしております。
なお、効果の現れ方・効果が現れるまでの期間には個人差があり、体調・現在の生活環境によって多少変動します。注射後は経過観察しながら、必要に応じて接種頻度を変えていきます。

保険適用外(自費診療)となるプラセンタ療法

条件:誰でも治療可能です
※週2~3回の注射を継続することで効果が現れやすくなるので、定期的な受診をお勧めします。効果の現れ方・効果が現れるまでの期間には、若干個人差があります。

ご注意

プラセンタはヒト由来の臓器(胎盤)から製造されています。当院で扱うプラセンタ製剤はすべて、塩酸加水分解法により101度以上かつ1時間以上の加熱を行い、さらに121度60分その後121度30分の高圧蒸気滅菌処理を行うことで徹底的に様々なウィルスや細菌は不活化され、ホルモン、たんぱく質、異常プリオンは含有しません。以上の通り、感染症などへの対策が行われ、製品の品質および安全性は確保されています。しかし、厚生労働省からの指示により生物由来であることから、vCJD(変異型クロイツフェルト・ヤコブ病)の感染リスクを鑑みて、献血を行うことはできなくなります。
このような事情にご理解いただいた上で、同意書にご署名をいただきます。予めご了承ください。
また、当院のプラセンタ注射をご希望の方は、事前予約していただけると幸いです。
注射に関して不明な点がありましたら、お気軽にご連絡ください。

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